On Rotary Club
RI会長プロフィール
グレン E.エステス Sr.氏は、グレン・エステス・アソシエイツ社を引退された最高経営責任者です。米国ミシシッピー州のパイク郡に生まれ、物理学および化学を専攻され、ルイジアナ州ニューオリンズのチュレイン大学から学位を取得されました。エステス氏は、5人兄弟の 1人で、全員がロータリアンです。一時期、兄弟のうち 4人がそれぞれのクラブの会長を務めました。 エステス氏は、アラバマ州バーミンガムに本部を置く、およそ 10,000人の職員を擁する 11の病院の連携保健看護体制である、バプチスト保健機構の元管理委員会委員長です。アラバマ州中部商事改善協会の理事およびアラバマ州労災補償信託-企業審議会の管理委員を務められました。またフロリダ州における初期の頃、YMCA、米国化学協会、関節炎財団の委員長を歴任され、また米国の人事問題顧問評議会の評議員も務められました。 エステス氏は、1960年以来のロータリアンで、最初、(米国)フロリダ州ジャックソンビルのクラブ#41、その後、ニュージャージィー州ウエインのクラブ会員でした。同氏は、1997年国際大会委員会のアドバイサー、また 1987-88年度にはポリオ・プラス国別コーディネーターを務められました。同氏は、管理委員会委員の任期を通じ、財団財務委員会委員長および財団プログラム委員会副委員長を歴任されました。1999年には、国際協議会委員長および議長を務められました。 同氏は、以前、国際ロータリー監査運営審査委員会委員を 4年、そのうち 1年は同委員会委員長を務められました。これはロータリーで唯一の 6年任期の委員会です。この委員会は、理事会に対し諮問の役割を果たします。またエステス氏は、2002-03年度を通じ、会員増強および退会防止委員会の委員長を務められました。 エステス氏は、ロータリー財団の大口寄付者、ポール・ハリス・フェロー、およびベネファクターです。同氏はまた、ロータリー財団功労表彰状およびロータリー財団特別功労賞を受賞されておられます。 グレンおよびメアリー・エステスご夫妻には、3人のお子さんと 8人のお孫さんがおられます。 ご家族の 16人が、ポール・ハリス・フェローです。 エステス氏は、国際ロータリー創立百周年記念にあたる 2004-05年度に会長を務められます。 RIテーマ・RI会長メッセージ 2004−2005年度 国際ロータリーテーマ 「ロータリーを祝おう」 (Celebrate Rotary) グレン E. エステス Sr. 信愛なる同僚ロータリアンの皆様 100年に及ぶロータリーの親睦と奉仕には、祝うに足る十分な理由があり、100周年にあたる私たちの2004-05年度に、私は、全ロータリアンに向かってご一緒にロータリーを祝おうとお願いしたいのです。 私たちは、世界の子供たちや今後生まれてくるすべての子供たちへの贈り物として、ポリオのない世界を実現するという大きな成功を祝うことになります。世界166カ国で120万人の会員が奉仕するという一世紀にわたる成長と拡大を祝い、そして、私たちを奉仕へと駆り立てて献身しようと絶えず奮い立たせる、ロータリアンの心温まる親睦を祝うのです。 私は、ロータリアンの皆さまに、過去の成功の自己満足ではなく、現在の困難への新たな危機感を持って、ロータリーを祝おうと呼びかけております。何十年にもわたる奉仕によって、私たちは、自然災害と新たな恐ろしい病や残忍な紛争に取り巻かれた世界において、人類が必要とすることの重大さを知らされました。私たちは何百万もの読み書きのできない人々や技能を備えていない人々が、容赦ない貧困の悪循環に掛かって抜け出せないでいることを知っています。私たちは、医師や病院があまりにも少なすぎる場所に、苦しむ人々が存在するのを目にしてきました。また、食料や水などの基本的な必需品に手が届かない人々が、あまりに多くいることを認識しています。ロータリーを祝う最善の方途の一つは、私たちの100 年の経験の重みを十分に生かして、それらの莫大な人道的需要に取り組むことでしょう。 まず第一に、超我の奉仕を据えることで、ロータリーを祝おうではありませんか。 国際親善奨学生、ローターアクター、インターアクター、青少年交換学生、GSE チーム・メンバー、その他私たちの人道的活動によって生活が改善された何千もの人々など、私は、皆さまがこの祝賀の心を、ロータリー家族全体とロータリーによって感動を与えられたすべての人々と分かち合われるよう望みます。また、私たちが奉仕する地域社会に、私たちと共に祝ってもらうよう呼びかけましょう。100 周年社会奉仕プロジェクトは、ロータリー100 周年を地元で広報し、世界中の何千もの地域社会で、100 周年を末永く記憶に残るものとするまたとない機会です。 ロータリー100 周年にまつわる前向きな広報は、間違いなく会員候補者の間でロータリーに対する認識と関心を高め、2004- 05 年度を会員を増強するに最適なものとするでしょう。また、私たちは、ここ数年来の退会防止活動を継続するのに、クラブ・プロジェクトに現在の会員を積極的に巻き込み、「ロータリー家族」委員会を維持し続け、クラブ内に気配りと思いやりのある環境を推進しなければなりません。私たちは、ロータリーの最初の100 年の奉仕にとって、安定した成長を続ける会員組織がいかに重要であるか、目にしてきました。活動的で献身的なロータリアンの退会を防止し、その数を増やして、私たちの将来を安定したものにするため、あらゆる努力をしましょう。 100 年は重要な礎石であり、そこに到達した団体はほとんどありません。このことは、ロータリーが正しい行いをしていること、ロータリー奉仕に対する需要がいまだ大きいことを示しています。私たちの成功には、数多くの「秘密」があります。それは、週例会に由来する親睦と共通の大義、それに世界中に向けて扉と心を開く国際性であり、私たちの誰もが、自分ひとりで行うよりはるかに多くの事柄を達成させてくれる構造です。しかしながら、最大の強みは、ロータリアンが新しい挑戦事項に取り組むにあたって抱き、最後に問題が解決されるまで持続する熱意なのです。私たちは、ポリオ撲滅において、また、私たちが奉仕する各地域社会において、他の何千もの方法でそれを実践しています。 シカゴの鉱山技師の事務所で1905 年に始まったロータリーですが、初期の頃には、将来の見通しはほとんど立っていませんでした。凍てついた2 月の夜、そこに集った4 人の男性のうち誰一人として、100 年後に31,000 ものクラブが会合を開くとはもちろんのこと、その会合が定期的に行われることになるとは、予想だにしていませんでした。ポール・ハリス、シルベスター・シール、ガスターバス・ローア、ハイラム・ショーレーは、明らかに、自分たちが最初の奉仕クラブを形成し、20 世紀を通して他のこれほど多くの人々の心と魂を掴むことになる運動に着手しているとは、思いもしていませんでした。初期の創立者たちのように、ロータリアンは、自分たちの行動がどれほど建設的な影響を与えるのか、いつもわきまえているわけではありません。しかし、100 年にわたる奉仕は、私たちが世界で善行をなす計り知れない可能性を明確に示してきました。 今日、国際ロータリーは、世界で最も影響力と行動力を有する非政府団体の1 つとして、奉仕の第二世紀に入る用意が整っています。私たちのポリオ・プラス・プログラム、平和および紛争解決の分野における国際問題研究のためのロータリー・センター、国際人道的活動、そして世界中で数え切れないほどの卓越したクラブと地区のプロジェクトは、より良いより平和な世界を達成するためのロータリーの貢献を示しています。 ロータリーの可能性に対する認識を高め、新しい挑戦事項に取り組み、それらが達成されるまでやりぬく心構えをして、奉仕の第二世紀に入ろうではありませんか。私たちのクラブで、職業で、地域社会で、そして私たちの世界で、新たに奉仕に献身しあて、ロータリーを祝おうではありませんか。 |